希少な天然乾燥の木材について

ここ5年余り、特に「木のこと詳しく教えて欲しい」と言われる建主様が、多くなったように感じています。

(製材前に皮を剥ぎとり、これから製材機で規格の寸法にカットされる木材)

木の知識は「一夜にしてならず」本当に多岐にわたり、非常に多くの情報や考え方があります。

しかし一生に一回の家づくりにおいて一番肝心な木のことを自分の満足行くまで「知る」ことはとてもいいことと思います。

木の家の「木」について

表面的なことですが、住宅使われる木(木材)について一般的なことから私達のとりくみについて、ご紹介していきます。

①家に使われている木材の種類

②どんなところで育った木

③良質な木材とは

3つほど、ご紹介いたします。

 

(家に使われている木材の種類)

家に使われる木材は、大きく構造材と羽柄材、内装材という3種類の部材を使います。

構造材:骨組みに使う材料で、スギ、ヒノキ、マツ、の他に集成材があります。

羽柄材:主に壁や天井などを作るための下地材、スギ材が一番使われています

内装材:床材やカウンター材などの仕上材、これは種類は限りなく多いですね。

 

(どんなところで育った木?)

以前、工務店を営んでいる方と話をしたことがありましたが、家を建てる時につかっている構造材の産地は、どこ産の物を使われていますか?と尋ねた所「わからない」と答えられたことがありました。

これから家づくりをされる方にとって「どこ産?」の木材をつかう事は知っておきたいことでしょうか?

私達は「どこ産」の木材ということは「知るべきことのように思います」

 

(良質な木材とは)

これこそ、考え方の差が激しいテーマになります。

昔から、木材の価値は、種類、大きさ、身の詰まり具合、強さ、年輪の綺麗さ、乾燥具合などが代表的な事としてあげられています。

構造の木材の代表的なものは、国産材のスギ・ヒノキから、北米産の米松(ダグラスファー)や集成材のホワイトウッドやレッドウッド、パイン系が大半を締めていると思います。

使う材料の違いは、建築会社や工務店で考え方です。

少し余談になりますが、一昔前(昭和の中期)ごろまでは、自分家は、自分の山でとれた木材でつくるが常識的な考えでした。

木は伐採してすぐ使うことが出来ませんので、材種によっては、20年程度寝かせてから木材として利用していたようです。従って伐採は建てる20年も前から始めていたとなります。ずいぶん長期的な計画だったようですね。

今では、均一な製品化された「構造材」木材が流通されていますので、とても便利な世の中になっています。

この様な時代の移り変わりには、国策がとても影響しています。

住宅建設5カ年計画法(昭和36年ごろからはじまる)

昭和40年前後から「内需拡大」が盛んに言われるようになり「住宅」が矛先(ホコサキ)になりました。

経済活動としての住宅建築では、どんどん建てる。どんどん壊す。これを循環させる事によって、内需経済が豊かになると、国は考えたわけです。

従って、日本の家の寿命は、世界的に見ても非常に短いサイクルで建替えを行う様なスタイルが定着し、この時に生まれた考え方は、木材にも影響を与え、柱は細く、材料は少なくてもいい。法律で制度化されたため、昔のような大きな木材を使った家が減っていったのは当たり前だったのです。

住生活基本法(今現在の国策)

長期優良住宅をいう「名前」を聞いたことの有る方は多いと思います。

今まで、短い寿命だった「日本の家」をあと50年ぐらいは長持ちするように考えられた法律です。なぜこの法律が必要だったのかは様々ですが、少子高齢化が一番の原因と言われています。

この法律を受けて、住宅建設業界では、緩やかに良質の材料や丈夫で長持ちする家を目標に変化をしてきています。

しかし・・・・・・

柱のサイズは、今だに変わりません!!!!

なぜでしょうか????

世の中で一番多く使われている柱のサイズは、三寸五分(10.5センチ角)です。

不思議な法律です(個人的にとても疑問があります)

 

ビビッドホームの考える木の家について

写真は、熊本県との県境にある諸塚村の木材加工センターの風景です

FSC森林認証制度 ご存知でしょうか?

最近は、お店で木の製品や紙などでも見かけるようになりました。

詳しくはWWFのサイトで紹介されています。

とても厳しい厳正な審査を受けた場所になります。

ビビッドホーム家は、このFSC認証制度の「山で育った木材」で家づくりを行なっています。

なぜか?

伝統的な製法を守った木材の生産を行なっているからです

簡単に申し上げると、機械で強制的に乾燥をさせない

「天然乾燥で木材の生産を行なっている」九州でも貴重な木材産地だからです。

伐採後に、半年ほど枝や葉を残したまま自然の状態で乾燥させる。葉枯らし乾燥を行なっている風景です。

山から切り出され、一割ほど一回り大きいサイズで約1年程度自然乾燥される木材達

機械で強制的に乾燥を行うことで、製造時間が短縮され保管する時間が短くなり木材の流通が大幅に短縮されています。

天然乾燥の木材をつくるには、5倍ぐらい時間が掛かります。それだけ無駄な時間をかけています。しかし「木の香」の違いを知って頂ければそれだけ時間をかける意味が納得いただけるとおもいます。

木材は、山で育った生き物です。

私達は、プラスチックや鉄などと同じ様な扱いをしたくありません。できるだけ無理なストレスを木材にかけず、大切に扱われた木材で家づくりをされれば木材はきちんと答えてくれると思います。

ちなみに左が人工乾燥材で右側が天然乾燥材の柱を比較しています。

割れが見えます。

左側の人工乾燥材は、内部割れ(中割れ)があります。

右側の天然乾燥材は、表面割れがみえます。

自然の状態で、天然乾燥すると見た目の悪い表面に割れが発生しますが、中は割れていません。これを毛嫌いする工務店さんが多いのも事実です。

なぜか?

仕上りが悪い・・・これが理由です。

それ以上に機械で乾燥を行うと、気のいいところが失われることも研究でわかっています。

ぜひ、実際のものを手にとって見て比べて頂きたいと思っています。

ビビッドホームは、天然の素材にこだわる建築屋です。